20歳になって考えるべきキャリア観

”あなたは、どのような価値を誰に提供したいか、どういった手段で提供したいか、それにはどのような制約条件があって、それをどのような技術や仕組みを使って克服するのか。(何故提供するのか、いつ提供するのかなど、、、)”
社会で己が活躍するには、このようなことを常に考え続けていかなければならない。

といったような思考プロセスを、慶應義塾大学のアントレプレナー概論Ⅱという起業志望者向けの授業や、竹中平蔵先生の政策デザインWSという授業での政策意思決定プロセスの話の一連で学んだ。

今、20歳になった自分にとっても、同じ年齢層の人々も、この考えを常に持っていくことが非常に重要なのじゃないかと思う。

人が神によって、社会によって”生かされている”と考えれば、人は他者から認められようと励むしかない。人に認められるということが表面化した結果が、例えば金銭価値であったり、ネットワークであったりする。
だから、人は生きている以上、他者に対してどのような価値を提供できるのか、ということを常に考え続けなければならない。

たとえば、石と木の話をする。よく大学生が社会人になると、新入社員研修の中で、「何の変哲もない石と木をお客様に売ってこい」と言われるらしい。
この手法には賛否両論があるらしいが、僕は良い手法だと思う。
つまり、石ころと木という無価値なものに対して、”それを販売する自分”という付加価値を付けることが、この手法の目的だ。
自分は何のためにいるのか、自分はどういう行動をすれば他の人に価値があるものと認められるか。
たとえば、石ころに自分の連絡先を書いて、メールを送れば取引先にとって有益な情報や価値を提供しますと言えばこの”石ころ”を買ってくれるだろう。

就職活動氷河期の再来と言われている今日において、学生に”自分の価値”を知る機会が就職活動ギリギリにしかないような気がしてたまらない。

イノベーションのジレンマの著者である、クレイトン・M・クリステンセンは特別講演において、このような話をしたという。

①人生のゴールと、優先順位を常に問い続けるべき
経営戦略の教授らしくまずは企業戦略と人生を対比し、「人生の目的はなんなのか」、そして、目的達成に向けた資源配分を行うときの「優先順位」はどのようになるのか、を常に問い続けることが”Sustaining a Successful Life”の条件だと述べた(ちなみに彼の授業の名前はSustaining a Successful Enterprise)。彼は15年前から、毎日夜中11時から12時までを「人生の目的」を考える時間に当ててきたそうである。1時間くらいでそんなの答えがでるわけないとはじめは思いながらやってきたが、今振り返ってみるとその時間が最も大切な時間だったかもしれないといっていた。
:http://blog.livedoor.jp/visionary_co-222/archives/2932776.htmlより抜粋

ハーバードの学生は、常に自分は何をしたいのか、自分の価値は何かということを日々日々考え続けているという。ハーバードというブランドに頼るきることなく、自分の価値をどのように表現していくかということを常に考えることは大事だろう。

だから、学生という、一種のモラトリアム的な多くの時間を与えられた環境にいる自分たちにとって、自分のゴールは何なのか、そのゴールテープを切るためにはどのようなキャリアを踏むべきなのかということを考え続けるべきなのだろう。

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上記は大卒生の就職内定率を表した記事の抜粋だが、このように日本人の学生の内定率はすさまじく下がっている。

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文部科学省の資料より抜粋

過去の、バブル崩壊後の不景気による就職氷河期がまた今日再来している、と言われているが、今後就職率が回復するとも言えない状況である。
なぜならば
①アジア圏の日本人より優秀な人材を容易に獲得できるようになったこと
②既存の企業の衰退により、人材の必要性が下がっていること
③GDP低下に対して新卒給与水準が下がらないこと
④”仕事をつくる”人間が極端に少ないこと
など、様々な理由が挙げられるだろう。

これから、新卒採用で漏れる人材はますます増えてくる。優秀か、優秀でないかの基準は企業によってまちまちなので、人によっては”非常に才能にあふれているのに就職先が無い”という事例がどんどんできてくるであろう。

そういう事態に備えるには、まず学生側が自分の強い問題意識を持ち、それに対する解決策は何か、その解決策をとるために自分はどのような関わり方ができるか、ということを強く考え続けるべきであろう。20年前の就職氷河期に比べて、インターネットの進展などによってフリーランスとして一人で働くことや、制度の緩和によってベンチャーを興すことも容易になった。だから、決して採用から漏れたからといって悲観するべきでもないし、強い目的があるにも関わらず企業の選考から漏れた人は進んで自活していくべきであろう。そういったひとは確実に次の社会を創る。

この時期だからこそ、自分はどう生きていくか、という事を強く念じるべきだと思う。
20歳になって考えるべき、と書いたが、これは早ければ早い方がいい。孫正義だって、ホリエモンだって、ザッカーバーグだって、ジョブズだって若くして世界を作った。せめてこの年齢には少しの答えを出しておくことは大事な気がする。


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