Skip to content →

デング熱の恐怖1 感染編


あれは悲惨な経験でもあり、自分にとって良い経験でもあったなあと思う。

インド・チェンナイ滞在4日目。宿を郊外から都市部に変更する予定で、チェックイン前の朝から。(ツイートは日本時間なので、実際は-3:30。)

 

突然の体調悪化

この頃は、まだ「ああ、また食べ過ぎて体調崩したな。」などとしか思っていませんでした。タイ、スリランカと辛い食べ物の国の2連続の後に、インド。少し体を休ませようと、今日はホテルでゆっくりしつつ昼過ぎに外に出て面白い食事を探すか、というプランでした。

 

前の宿のチェックアウトを住ませてトゥクトゥクで30分。次の宿に変更。ポイントが溜まっていた事もあって外国資本の宿に泊まる事ができた。

 

昼時になり、外に出る。

 

インド人庶民の昼飯は、すごく貧しい物だった。およそ5ルピー(7円)で食べられるカレーの屋台に人々が群がる。

わずかな米やチャパティ(小麦粉の素焼きパン)に汁だけのカレーを少し浸して食べる。これで終わりだ。屋台を囲み立ち、5分くらいで済ます。

 

「おお、やっとインドらしくなってきたな!」

 

こういう食事を食べてみようと思い屋台に近づいていく。その時、全身から湧き出る汗とは対照的に悪寒と筋肉痛。寒い。これが冷や汗か。

 

何かおかしいと思いホテルに帰る。

 

食べ過ぎて腸炎か、食中毒かを起こしたかな。筋肉痛という事は38-39度くらいの体温か。今日は日本から持ってきた薬を飲んで寝ようと思った。

そして部屋に戻ると、猛烈な下痢。腹痛がとまらない。

食事をとらなきゃ、とりあえず電話して部屋に料理を運んでもらう。(結局何も手をつけられなかった、、)

 

 1時間経過後、いわゆる「インフルエンザ」をこじらせたときのような痛み。関節がぎしぎしと押さえつけられるような痛み。この時点から「おかしいな。」と思い インターネットで調べ始める。    

さらに1時間半経過後。マラリア・デング熱は、東南アジア・南アジアを旅するということでもちろん覚悟はしていた。どうやら症状は似ているらしい。

加入していた保険会社に電話をして、近隣の良い病院を調べてもらう事になった。

 

病院が決まり、事前に通知をしてくれた。ありがたい。

「ただのカゼだよ。デングには感染していない。」

宿のスタッフが本当に親切だった。フロントへと降りる。

 

「体調を崩して高熱と全身の痛みがある。至急アポロ病院に行きたいのでタクシーを手配してほしい。」

 

「それは大変ですね!スタッフのサポートは必要ですか?」

 

「お願いします。。相当きついので。。」

 

タクシーにておよそ20分ほど。アポロ病院に到着する。周りは薄暗くなりかけ、

「もしかしたら入院するのかな。入院すれば安心だ。」

などと思っていた。

(写真はネットからの拾いものです。同じ景色だった。懐かしい。)

https://plus.google.com/117274623980068859256/about

より。

Apollo Hospital, No. 21, Greams Lane, Off. Greams Road, Chennai Apollo Hospital

 

その考えが甘かった。ここはインドだ。

 

病院に到着。まずは受付を行う。

 

 数百人の列。

 

昔聞いた事があった。海外の病院は最悪だ。特にインドは最悪。何もかもの常識が通用しない、と。

 

 

5時に受付をするも、先生に会えたのは7時。

これもすごく高待遇だったのだ。

 

まず、

1.受付にて重傷だと伝える。(しかしインドの大病院は重傷の人しかこない。)

ここで1時間半経過。いくら待っても呼ばれる事は無い。熱をはかった。なんと39.5度。これはしんどいわけだ。

2.日本人の旅行者だと伝える。(これは本当に役にたつ。日本に感謝。先人に感謝。)

これで先生のいるフロアに直接行く事がかのうになった。待合室で待たなくてよい。

 

ここでもう僕は体力の限界だった。通路に座り込み、ヒザをかかえて痛みに耐える。この間もずっと筋肉痛と関節の痛みはひどくなってくる。

 

すると、光が見えた。フロアでも数十人がその先生を待っていたのだが、症状の悪さを見てすぐに診察してくれるという。

 

部屋に入り、もうしんどいから寝かせてくれ、とベッドに寝る。

 

 

「症状を説明してください。」

「骨の痛みと、頭痛腹痛、冷や汗が出る。熱がとても高い。デング熱やマラリアの感染じゃないかと個人的には思います。」

「わかりました。体を見せてね。」

 

このときはまだ症状が顕著には出ていなかった。デング熱は皮膚に症状が出る。さされた蚊の後が大きくなり、パンパンに手足が腫れ上がる。

 

「これだけでは何とも言えませんね。きつい風邪という事でしょう。安心して、3日すれば治るし、インドからも出国できるよ。」

「とりあえず血液検査をうけましょう。」

 

突き放される感覚とどんどん深刻化していくデング熱

 

(こんなにきついのに、入院できないの?本当に3日で治るの?)

 

色々言いたい事があったけど、もうそんな気力はなかった。ホテルスタッフの人に連れられて血液検査を受ける。これも1時間待ち。もう体力の限界。

 

視界がぼやけて目の前から何も見えなくなってきた。

 

しょうがない、ということで薬をもらってホテルに帰る。

 

帰りのタクシーの道のりで腹痛が一気に押し寄せて漏れそうに。必死にこらえて部屋に戻れた。スタッフに相場とはかけ離れた本当の感謝を混めてチップを渡す。

 

 

この日はもうきつかった。寝る事しか考えなかった。

 

 

まさかこれからもっと大変になるとは、、思ってもいませんでした。

 

(これは2012年5月にデング熱に感染したときの話です。)

 


Published in インド(2012.5) チェンナイ(2012.5) デング熱闘病記

Comments

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です