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デング熱の恐怖2 回復?編


5月20日、インド滞在5日目。

 

昨日の夜、ホテルに帰ってから両親や友人にskypeで連絡。

「とりあえず、血液検査らしい。今の所風邪だって言われている。でもよくわからない。きついし痛い。」

 

友人がいろいろと調べてくれた。インドにはデング熱が蔓延する時期だと言う事や、チクングニヤ熱という病気も蔓延しているという話。

 

僕はもうそれどころじゃなかった。とりあえずベッドで寝て処方された薬を飲む。

 

何の効果も無い。本当に治るのか?

 

 

それにしても腰の骨、背中の骨、足の骨の痛みがひどくなってきた。寝返りをうつことすら辛い。宿の冷蔵庫に貯めておいた飲み物だけをとにかく飲んでは下痢をだし、その繰り返し。

 

 

1時間寝ては1時間起き、びっしょりと汗をかく。着替えてまた同じ事の繰り返し。気付けば朝になっていた。

 

 

20日、日曜日。病院は休みだ。夜は少し楽になる

 

朝になっても起きる気力はない。だけども、本当に良かったのはインターネットが使えた事。知り合いと連絡もとりあえるし情報収集もできる。幸いにも枕を重ねて頭をあげ、指を動かしてパソコンを操作することはできた。

 

 

昼2時。

ルームクリーニングの人が来てくれた。宿のスタッフ同士で連絡をとりあえているからか、水を大量に置いて出てくれた。何かあったらフロントに至急連絡してとのことだ。

 

 

夕方4時。

保険会社からの連絡があった。昨日は支払いは立て替えなくて良いというのに立て替えさせられた。かつ、症状を事細かに聞いてくる始末。こっちはそれどころじゃないっての。話にならないから電話を一方的に切る。連絡の取り合いを家族に頼んだ。

 

寝ては置き、水を飲んでPCを扱うの繰り返し。フロントからの電話が数時間に一回かかってきたが、寝返りを打つのが辛く、音がなっている間に届かない。

 

気付いたら寝ていて、夜になっていた。薬が効いて眠くなったのだと思う。気付いたら夜の10時になっていた。

 

「あ、だいぶ楽になったなあ。」「もしかしたらこのまま体調が良くなれば23日の香港行きに間に合うかもしれないな。」

 

そんなことを考えていたと思う。

 

ただ、食欲は湧かず、とりあえず水を飲む。冷蔵庫に入ってたセブンアップが唯一の栄養源。

 

そしていつの間にか就寝。

 

21日(月曜日) だいぶ楽になった。病院に行かずに経過観察することに。

 

起きてだいぶ楽になった。もう熱も38℃あたりをうろうろとするようになり、薬が効いたのだろうと思った。

 

だけど、腰から首までの背骨がまだ痛む。早く治ってくれないかなあ。と。

 

月曜日以降に血液検査の結果を取りにきてくれ、という事だったが、あの数時間病院で待たされる事を考えると病院に行く気が全く起きない。

 

ネットで調べて見ると、全く同じ症状になる病気を見つけた。チクングニア熱という病気は2日高熱が出た後、1週間くらいで回復するという。デングに似ている。

どちらにせよ、熱帯熱マラリアではない限りは、1週間で治る病気がほとんどだ。今は3日目。だいぶ楽になってきているころあいだろう。

 

12

 

 

どうせまた、「風邪だったなー、薬のんでおけ。」と言われるのがオチだと思った。その数時間かけてでも行く気力は全く起きず気付けば薬がまた効いてきて寝てしまった。

 

寝たり起きたりを繰り返していると、また夜になっていた。

 

 

22日(火曜日) 宿を延泊。体調改善で明日チェックアウト予定が、突然の電話により。。

 

翌朝、首痛と膝の痛みが出てくるものの、なんと熱は37℃まで下がった。

「寝違えただけかな、、?熱が下がったということは体調良くなった!?」

 

家族と相談。大事をとって明日チェックアウトし、香港にとりあえず迎えそうなので、その予定にすることに。

 

(意外と体調良くなったな。三日熱マラリアだったのかな・・・?)

 

薬を飲んで、汗かいて寝ればたいていの病気は治ると自負しているので、今回もその通りになってくれたのかな。。。?

 

とにかく謎だったが、なんとか熱が下がってくれてひとまず安心。

 

 

スカイプで友人などと連絡をとっていると、突然の電話。保険会社から。

 

 

「あなたはデング熱に感染しているとの報告がありました。病状悪化と他人への感染の危険があるので、いますぐアポロ病院に向かって入院してください、とのことです。」

 

 

 

 

 

何を言っているのかよくわからなかった。

 

もう、こんなに体調良くなってきているじゃないか。今更なんで入院しなきゃいけないんだよ。

 


でも、こればかりはしょうがない。とりあえず病院へと向かうことにした。

 

 

急遽昼間すぎにホテルをチェックインして、自らバックパックを背負い宿を出る。なんと、病院に行く旨を伝えるとフロントスタッフが病院まで同行してくれるという。

 

 

インドにも優しい人は沢山いるものだ。

 

 

 

 

病院に到着。また、この見慣れた景色。気温は40度。びっくりするほど暑い。病人が集うこの場所にバックパックをかかえた日本人がまた来てしまった。

 

 

「とりあえず車を止めてくるから行っててくれ。」

 

 

海外の大きな病院には、「外国人専用個室窓口」なるものがある。僕もそこへと向かう。

 

 

到着すると、ガラス張りのドアの先には談笑する2人の男性と警備員。また嫌な予感。。

 

 

ドアをあけて挨拶。

 

「こんにちは。」

 

 

。。。

 

 

「こんにちは。」

 

 

。。。

 

返事が無い。

 

 

「今日入院しろと言われてきたんだけど、○○さんいます?」

 

 

 

「いないよ。」

 

 

。。。

 

「会いたいんですけど。」

 

 

。。。

 

 

「とりあえず並んで。」

 

 

 

。。。

 

 

そこには1つの個室に並ぶ10名以上の外国人ら。白人が多かったと思う。

 

 

待つ事1時間。車を置いてきたホテルのスタッフと一緒に待つ。

 

 

「Kohei Fukuzakiさんですか?」

 

 

「私は病院の外国人専用スタッフです。あなたがデングに感染したとのことで入院の手続きが必要です。あそこの個室に入ってください。」

 

 

ガチャっとドアをあける。(といっても)

 

 

 

まだ談笑してる。この人たちは仕事する気あるのか?

 

 

 

「はい、とりあえず保険とパスポート。」

 

 

付帯保険の入ったクレジットカードとパスポートを渡す。

 

 

「クレジットカードじゃねーよ。」

 

「これ付帯保険なので、これが保険証の代わりになるんですよ。保険会社の人が言ってました。」

 

 

こいつ頭おかしいんじゃねえのか、みたいな顔をしてくる。とりあえずどこかに電話をかけている。

 

 

。。。

 

 

。。。

 

 

。。。。

 

 

 

30分待たされた。

 

 

「これ保険じゃねーよ。写真付きの、あんだろ、保険カード。」

 

「いや、だからこれがそうだって。。。」

 

 

今まで何してたんだよ。。。また隣のやつと談笑し始めた。

 

 

 

扇風機が体にさっきからあたる。

 

気温が40度なのに、なぜか寒くなってきた。なんでだ。

 

 

ブウブブブウブブブブブ

 

 

経験した事の無いような腹痛が襲う。腸炎になった時よりもひどい腹痛が突き刺さってくる。

 

 

「ごめんなさい、扇風機とめてもらっていいですか….」

 

 

止めてくれた。すると、パスポートを今度は読み始める2人の職員。

 

 

「お前、ビザはどこにあんの?」

 

 

「ここだよ。インド入国時に10日間のアライバルビザを取った。」

 

 

「なんだ、このビザ。見た事ねえよ。普通何か貼ってあんだろ。」

 

 

「最近こういうのができたんだよ。」

 

 

「ふーん。」

 

 

「とりあえず、お前は帰れ。」

 

 

 

 

 

 

。。。

 

 

 

 

 

。。。。

 

 

 

 

。。。。。。

 

 

 

ハ????????

 

 

「お前は入院できない。あとビザの残りが2日しかない。入院は最低でも数日間が必要だ。」

 

 

 

ハ??

 

 

「帰れ。」

 

「はい、次の人〜」

 

 

 

「え、え、え、え、ちtyちょっと待ってくださいよ。入院しろと言われたから来たんですよ?」

 

 

「ビザが切れるのは問題だ。」

 

 

「いやいや、どうしたらいいんですか?」

 

 

「2日以内に出国する事だな。第一、お前が入院するとか言う話、聞いてねえぞ。」

 

 

え?エ?

 

 

先ほどのスタッフが戻ってきた。事情を説明すると、どうやらとにかくビザの期限は絶対で、入院は認められない、申し訳ないという。

 

 

次第に体調が悪くなってきた。背中が痛くて座るのが辛い。腹痛がマックスになってきた。

 

 

 

「じゃあ、どうしたらいいんですか…….」

 

 

 

「トゥクトゥクを手配した。この私立病院なら受け入れてくれるから、そこの病院に言ってくれ。私が紹介状を書くから。私に出来るのはそのくらいだ。」

 

 

 

「はぃ。。。」

 

 

体力が一気に奪われ、気力も根こそぎ取られてもう従うほか無かった。

 

スタッフも次の仕事が入ってしまい、もういない。一人きりだ。

 

 

 

 

トゥクトゥクに乗って、指定された病院へと向かうほか、僕の選択肢はなかった。

 

(続く)

 

(この話は2012年5月にデング熱に感染したときの話です。)


Published in インド(2012.5) チェンナイ(2012.5) デング熱闘病記

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